酸洗いのデメリット

使用する薬剤によっては却って金属製品を傷めてしまうことがある

酸洗いのメリットは金属製品にこびり付いた機械油やサビ、溶接焼けといった厄介な汚れを綺麗に除去できることです。強酸性の薬剤で汚れを溶解させるので、狭いすき間や部品の連結部分にある汚れも残さず取り除くことが可能ですが、その一方で金属製品を劣化させてしまうデメリットもあります。金属製品の材質と使用する薬剤の成分の相性が悪いと、汚れを落とすだけではなく金属製品の表面にも大きな損傷をもたらすので、酸洗いを行う際は注意が必要です。特に安価な硫酸を使う酸洗いは金属製品を傷めやすいので、酸を過剰に反応させないための薬剤を添加するなどの工夫が求められます。また、金属製品に傷がついているとその部分が著しく腐食するので併せて注意することが大切です。

作業で生じた廃液の処理はコストがかかる

酸洗いのデメリットとして作業後の廃液処理があります。元々有害な成分を多く含む薬剤ですが、そこに油脂やサビなどの汚れが混入しているので非常に不潔な状態になっています。その廃液をそのまま垂れ流すと周囲の環境に大きな悪影響をもたらすので、安全基準に沿った適切な方法で処理しなければいけません。しかし、廃液処理の設備は大掛かりなうえに維持費も嵩みます。そのため、酸洗いで生じた廃液は専門業者に処理を依頼するのが普通です。設備を導入するのに比べれば支払う金額は安いものの、それでも回数を重ねると多大な出費になります。処理費用以外に、業者が持つ設備まで運搬するための費用が追加されるのもコスト高になる理由のひとつです。

金属表面処理は見た目をきれいにしたい時や腐食を防ぐ加工を指します。金属を被覆するメッキ加工などがそれに当たります。